Ableton Live 10 Liteは電子楽器や周辺機器におまけでついてきますが、これだけで十分な音楽表現ができます。しかしAbleton Live自体について書かれたブログがあまりないので、興味を持ってくれた方のために書き出していきます。
Ableton Liveについて書かれたものが少ないのは、どうも利用者の多くは英語圏の人で、それもDJやエレクトロニカやEDMをやっている人が多いようで、そういう方たちはもうただ自分で使い方をどんどん見つけて行くのでしょう。演劇の音響の方なども好んで使うようです。
また説明の動画も少数ありますが、英語のため、あまり日本では広がりを見せていないようです。
日本でそもそもAbleton Liveを使っている人がどれくらいいるかですが、伝統的な作曲家やボカロPは使わないでしょう。
やはり作業に慣れているCUBASEとか、最近流行っているのはstudio oneですから、あえて切り替える必要はないですし、ましてシンセや周辺機器にオマケでついてくるAbleton Live 10 Liteを触ってみようとは思わないでしょう。
私もSONARやその後継者であるBandlabで普段はプチプチ譜面入力をして作っていくのですが、あるとき、自分の作品を一人でライブ演奏するならどういう形にしたらいいか、悩み始めました。
ギターやEWI←この二つは自信あり、キーボード←まあまあかな・・・
ですが、それだけではスカスカなので後ろにオケが要ります。
もちろんカラオケをBandlabで作って、それをバックに演奏すればいいわけですが、それならライブなんてめんどくさいことをしないで、CD買ってね!と言えば良いわけで、アイドルのように振り付けでもして踊るわけにもいかず、いろいろYoutubeを見て去年12月ころから研究していました。
そこで三つほどこれならいけると思った演奏形態がありました。
〇ルーパーを使って一人でその場で音を重ねていく。特にBOSSのRC-505という機材を使った演奏動画は演奏者さんたちのクオリティも高く、見ていて飽きませんでした。
〇Korg Volcaのようなアナログシンセサイザーを使ってその場で音を重ねていく。 Korg Volca はお手頃な値段で買えるアナログ・シンセサイザーのモジュールです。何種類もあって、Volca沼と呼ばれるほど集めてしまう人もいる人気の音源ですが、小さな鍵盤やシーケンサーがついているので、それだけでかなり厚いライブ演奏ができます。
またアナログシンセは単音でも音が太いですから、厚みも表現力も申し分なく、動画を見るとかなりの数の人がこのVolca沼にはまっています。特に私もやっている現代風Ambientをこれでやっている人も多く、私もかなりこれが求められているんじゃないかなと思って今も研究中です。
〇最後に、 Ableton Liveです。最後に来るものが一番重要なのはイギリス式の書き方です。アメリカ式では文の一番最初に一番大事なことを言います。←何の話だ・・・
Ableton Liveです。しかもAbleton Live 10 Liteです。最初に書いたように、いろいろなところでタダでオマケでもらえますし、何より実はAbletonのサイトに行くと無料で入手できます。
こんなものには作曲家やボカロPのみなさんは食指が動かないわけです。実際私もパッと自分の手元を見てみたら、これまで、Roland Quad-CaptureとKorg microkeyを買ったときに二回も!!
二回も!!おまけでついてきていました。もしかするともっと他にもついていたかもしれません。これまでインストールしなかったどころか、ナニコレ、一体なんの安いオマケ?
とバカにしていました。
それが今回、ライブをするという視点になったとき、これはスゴイ面白い!!
なんでみんなこれを使わないんだろう?
と手のひらをクルクルかえすような事態になったのです。
続く